悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。


 私は半額シール200円の焼き鳥で満足してた干物ぞ。
 昼飯は立ち食いそば屋で300円のかけそば食ってる女よ。
 頼む相手を間違えている。

「……………材料が手に入るかどうかの問題もあるから、考えさせてほしいなぁ、なんて」
「そうね、流通の問題もあるものね。パフェが無理なら、いちごたっぷりのマリトッツォ」 
「ま、まりもっさん?」
「マリトッツォよ。マ・リ・トッ・ツォ! もしくはいちごとバナナとチョコソースにブラウニーを乗せたクレープでもいいわ!」

 私の人生と無関係だったオシャンティな単語が次から次へと飛び出してくる。
 私が口にするなんか挟んであるものなんて、焼きそばパンとかカツサンドだったからな……。ツマミなら買うけどクレープだのパフェだの買わんのよ。

 えーと、新しく出会った転生者は、

 干物(わたし)と180度違う方向のオシャレ女子でした。