「ええ。20代の頃ハマっていた乙女ゲーム“真実の愛を探す乙女”略してシンオトの世界だと思う。主人公のミラがいるし、悪役令嬢クリティアがいるし、ミラの友達のヨイもいる。それと、クリティアの弟も攻略キャラなの」
「そうなのね。でも、私が前世の記憶を取り戻して日本食を作るようになってからだいぶ経つけれど、なぜ今になって会いに来たのかしら?」
「あたしが記憶を取り戻したのはちょうどひと月前よ。熱を出して寝込んでいる間に、前世のことやゲームの知識、コリンとして生きてきた記憶が次々と頭の中に入ってくるんだもの、驚いてしまったわ」
「なぜその展開が私に訪れなかった……」
クリティアとして生きた20年の記憶なんて流れてこないし、婚約破棄イベントの回避方法がなんにもわからんかったわ。
この世界の神様は不平等だな。
「あたしのゲーム知識だとクリティアは婚約破棄されたあとミラに逆恨みしていびり倒す悪役なの。それで家の名に傷をつけたとして、フローレンス家を追われる」
「ハッハッハ。お花畑に未練なんてあるわけないじゃない。私はミラをいびらないわよ。あんなに可愛くて素直な子なのに」
むしろパーティの会場で婚約破棄宣言してくれてセンキュー、お花畑さん。
あんなのと夫婦になるなんてまっぴらよ。
「お互い転生者だとわかったところで、あなたは何を求めてここに来たの? 日本を懐かしんで話したいわけじゃない、のよね?」
「ええ。物分りが良くて助かるわ! あたし、銀座のカフェで出てくるようなフルーツと生クリームとアイスがデコられたオシャレ可愛いスイーツが食べたいの。ここの世界のは紅茶にスコーンのようなシンプルなもので物足りないの。オシャレパフェ、作れないかしら? 作りたくてもあたし、料理あんまり得意じゃなくて。材料費はあたしがもつからお願い! 同郷のよしみで!」
ザギンのカフェでパフェなんて食ったことねーわ。ひとつ3000円くらいしそうだ。
「そうなのね。でも、私が前世の記憶を取り戻して日本食を作るようになってからだいぶ経つけれど、なぜ今になって会いに来たのかしら?」
「あたしが記憶を取り戻したのはちょうどひと月前よ。熱を出して寝込んでいる間に、前世のことやゲームの知識、コリンとして生きてきた記憶が次々と頭の中に入ってくるんだもの、驚いてしまったわ」
「なぜその展開が私に訪れなかった……」
クリティアとして生きた20年の記憶なんて流れてこないし、婚約破棄イベントの回避方法がなんにもわからんかったわ。
この世界の神様は不平等だな。
「あたしのゲーム知識だとクリティアは婚約破棄されたあとミラに逆恨みしていびり倒す悪役なの。それで家の名に傷をつけたとして、フローレンス家を追われる」
「ハッハッハ。お花畑に未練なんてあるわけないじゃない。私はミラをいびらないわよ。あんなに可愛くて素直な子なのに」
むしろパーティの会場で婚約破棄宣言してくれてセンキュー、お花畑さん。
あんなのと夫婦になるなんてまっぴらよ。
「お互い転生者だとわかったところで、あなたは何を求めてここに来たの? 日本を懐かしんで話したいわけじゃない、のよね?」
「ええ。物分りが良くて助かるわ! あたし、銀座のカフェで出てくるようなフルーツと生クリームとアイスがデコられたオシャレ可愛いスイーツが食べたいの。ここの世界のは紅茶にスコーンのようなシンプルなもので物足りないの。オシャレパフェ、作れないかしら? 作りたくてもあたし、料理あんまり得意じゃなくて。材料費はあたしがもつからお願い! 同郷のよしみで!」
ザギンのカフェでパフェなんて食ったことねーわ。ひとつ3000円くらいしそうだ。



