悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 体操着にオシャレさなんていらん。

 必要なのは動きやすくて汗を吸着して洗濯しやすい、それだけだ。

 さて。今日は前世のおばあちゃん直伝、うどんを打つ。

 私の故郷では、うどんといえば栗田屋。

 越後の栗田屋を知らぬものはいないというくらい長年愛されている店なの。

 デールとクックも新作料理と聞いて、メモを片手にやってきた。
 ジーニャとルールーもワクワクした目で見ている。
 そして我が家に遊びに来ていたヨイも、プレゼントした半袖体操着で参戦した。

「いいですか、みなさん。今日作るのはWASHOKU(わしょく)の中でも素朴な麺料理、うどんよ!」
「まあ。クリティア様、今日はとてもシンプルな材料なんですね」
「そうね、ヨイ様。うどんの麺を打つのに必要なのはこの2つなの」

 小麦粉、塩水。のみ!
 大きなボウルに小麦粉を入れて、少しずつ塩水を足しながら混ぜていく。
 全体に行き渡ったらひとかたまりにまとめて、こねる!
 表面がつやつや滑らかになるまでこねるのがミソだ。