悪役令嬢に転生した干物女は酒の肴を食べたい。

 食べ物だけでなく、冷やしたウローンティーや緑茶、ビールなんかも用意してある。 
 みんな笑顔で、これも試してみよう、と他のメニューに手を出す。

 山盛り作った料理は、あっという間に減っていく。
 侍女と側近が唐揚げの話をしたり、妃殿下と侍女がコロッケをはんぶんこしたり。

 キッチンカー隊も作り終えたら、食べる側の輪に加わる。

「腕を上げましたわねヨイ様!」
「クロム様のサポートあってこそですわ」
「クロム、ほらほら、おれが作ったコロッケ食べてみなよ。店出せるくらい美味しいから!」
「わかりましたよ、ミゲル様。それではひとつ……」
 
 そう、私はこういうのをやりたかったんだ。