秀樹は、マスク越しでも初田から軽蔑の目を向けられているのを感じ取った。
慇懃無礼と言うのが適切だろう。
初田は常に丁寧な物言いだが、言葉の意味するところは“自己中心的で父親と呼ぶのもおこがましいクズ”だ。
「中村さん、離婚したくないならご自由に。ですが、わたしが止めなければ貴方は今ごろお星様だったことをお忘れなく」
コウキは秀樹を父と思っていないから、いつでも殺しにかかる。
適切な精神治療を受けなければ必ずその日が来る。
そして礼美は秀樹を見限って、コウキを守ることを選んだ。
コウキの親権と養育権を、絶対秀樹には渡さない。
秀樹は二人と別々に暮らす以外の道は残されていない。
初田は家の奥に向かって呼びかける。
「お母さん。裁判になるならいつでも言ってくださいね。この人が電話してきたときの録音と、クリニックに乗り込んで来た日の防犯カメラ映像がとってありますので」
慇懃無礼と言うのが適切だろう。
初田は常に丁寧な物言いだが、言葉の意味するところは“自己中心的で父親と呼ぶのもおこがましいクズ”だ。
「中村さん、離婚したくないならご自由に。ですが、わたしが止めなければ貴方は今ごろお星様だったことをお忘れなく」
コウキは秀樹を父と思っていないから、いつでも殺しにかかる。
適切な精神治療を受けなければ必ずその日が来る。
そして礼美は秀樹を見限って、コウキを守ることを選んだ。
コウキの親権と養育権を、絶対秀樹には渡さない。
秀樹は二人と別々に暮らす以外の道は残されていない。
初田は家の奥に向かって呼びかける。
「お母さん。裁判になるならいつでも言ってくださいね。この人が電話してきたときの録音と、クリニックに乗り込んで来た日の防犯カメラ映像がとってありますので」


