秀樹が礼美の背を追おうとするのを、コウキが遮った。
表情を変えずゴルフクラブを振りかぶる。
「コウキくん。どうしても中村さんを球にしてクロッケーをしたいなら止めないですが、養育費を支払う人がいなくなってしまいますよ」
「どういうこと?」
「お母さんが中村さんと離婚したら、コウキくんはお母さんについていくでしょう。君が成人するまでの生活費を稼いでもらわないといけません」
離婚というワードが出て、秀樹は顔を真っ赤にしてわめく。
父親としては三流以下だが、プライドの高さだけは一流の男だ。
嫁に逃げられそうになっているなんて醜態、認められるわけがない。
「オレは離婚届にサインしない。出ていくなんて許さん。礼美がいないなら誰が洗濯や家事をするんだ。オレの食事は」
「コウキくんのことより自分の心配をするなんて、つくづく父親に向かない人間ですね、中村さんは。赤ちゃんじゃないんだから、自分の世話くらい自分でしなさい」
表情を変えずゴルフクラブを振りかぶる。
「コウキくん。どうしても中村さんを球にしてクロッケーをしたいなら止めないですが、養育費を支払う人がいなくなってしまいますよ」
「どういうこと?」
「お母さんが中村さんと離婚したら、コウキくんはお母さんについていくでしょう。君が成人するまでの生活費を稼いでもらわないといけません」
離婚というワードが出て、秀樹は顔を真っ赤にしてわめく。
父親としては三流以下だが、プライドの高さだけは一流の男だ。
嫁に逃げられそうになっているなんて醜態、認められるわけがない。
「オレは離婚届にサインしない。出ていくなんて許さん。礼美がいないなら誰が洗濯や家事をするんだ。オレの食事は」
「コウキくんのことより自分の心配をするなんて、つくづく父親に向かない人間ですね、中村さんは。赤ちゃんじゃないんだから、自分の世話くらい自分でしなさい」


