「か、嘉神、おれが悪かった、もうしない。そいつからも手を引く。だから、な、やめにしないか。こんなの、普通じゃない」
「え、なんで? 弱いものをいたぶるのは楽しい。それは普通のことなんだろ。だから俺は平常。普通。お前を切るのはすごく楽しい」
芥川の頬に、赤い筋が走る。
そのとき予鈴がなり、平也はナイフをたたんで芥川に投げた。
「あーあ、昼休みが終わっちまった。遊びの時間はここまでか」
芥川はナイフを拾い、はじかれたように走り去った。
後に残されたのは平也と、白兎だけ。
「あ、の、ありがとう……」
おずおずと、白兎は平也にお礼を言う。平也は予鈴を聞きながら歩き出す。
白兎にたかっていた五人は平也に襲われたと教師に訴えたが、だれひとり取り合わなかった。
普段から素行が悪く、授業をサボり窓ガラスを割るような五人だ。
白兎も「嘉神君はなにもしていません」と証言した。
真面目に授業を受けて成績トップの平也がそんなことをするなんて、信じる教師はいなかった。
「え、なんで? 弱いものをいたぶるのは楽しい。それは普通のことなんだろ。だから俺は平常。普通。お前を切るのはすごく楽しい」
芥川の頬に、赤い筋が走る。
そのとき予鈴がなり、平也はナイフをたたんで芥川に投げた。
「あーあ、昼休みが終わっちまった。遊びの時間はここまでか」
芥川はナイフを拾い、はじかれたように走り去った。
後に残されたのは平也と、白兎だけ。
「あ、の、ありがとう……」
おずおずと、白兎は平也にお礼を言う。平也は予鈴を聞きながら歩き出す。
白兎にたかっていた五人は平也に襲われたと教師に訴えたが、だれひとり取り合わなかった。
普段から素行が悪く、授業をサボり窓ガラスを割るような五人だ。
白兎も「嘉神君はなにもしていません」と証言した。
真面目に授業を受けて成績トップの平也がそんなことをするなんて、信じる教師はいなかった。



