初田ハートクリニックの法度

 中村コウキにとって、一日というのは勉強しているか寝ているかくらいしかなかった。

 食事を楽しむというのはよくわからない。

 礼美が作ってくれたものを食べるだけ。

 外食をしようにもお小遣いというものを渡されていないし、学校以外の時間は塾にあてられているため、バイトもできない。

 一生、このつまらない毎日を繰り返すだけなのだと思っていた。

 けれど今日からは違う。

 何をして何を感じたのか、全部日記を書くと約束したからだ。