「子どもの頃からお馬鹿だと思っていたけど……ここまでお馬鹿だったなんて。自覚するのが遅すぎよ」
「ごめんなさい」
母にバカバカ言われても返す言葉がない初田である。
中学二年の頃から女手一つで育ててもらっていた。
いまなお、母に頭が上がらない。
初田は友子に頭を下げる。
「友子さんには謝らないといけないです。ナルコレプシーの治療のために預かったのに」
「謝らなくていいのよ、初斗くん。それは出会ったきっかけにすぎないでしょう。ネルがここまでのびのび自由に成長できたのは、あなたの力添えあってこそ。この先もネルのそばにいてくれるというのなら、こんなに嬉しいことはないわ」
ネルを引き取ったばかりの頃、初田は光源氏だと揶揄われ否定してきた。
自分の嫁にするために囲ったなんて言われるのは癪だったし、そんなつもりは一切なかった。
当時ネルは十五歳だったから、なおさらだ。
「ごめんなさい」
母にバカバカ言われても返す言葉がない初田である。
中学二年の頃から女手一つで育ててもらっていた。
いまなお、母に頭が上がらない。
初田は友子に頭を下げる。
「友子さんには謝らないといけないです。ナルコレプシーの治療のために預かったのに」
「謝らなくていいのよ、初斗くん。それは出会ったきっかけにすぎないでしょう。ネルがここまでのびのび自由に成長できたのは、あなたの力添えあってこそ。この先もネルのそばにいてくれるというのなら、こんなに嬉しいことはないわ」
ネルを引き取ったばかりの頃、初田は光源氏だと揶揄われ否定してきた。
自分の嫁にするために囲ったなんて言われるのは癪だったし、そんなつもりは一切なかった。
当時ネルは十五歳だったから、なおさらだ。



