恋人がいないなら自分にもチャンスがあるんじゃないかなんて考えてしまい、虎門はネルがいれてくれた紅茶を一口一口大切に飲む。
「だめですよ」
初田が突拍子もないことを言い出して、虎門は首をかしげる。
「だめって、おかわりがですか?」
「ネルさんは先約済みです」
先日の診察時、ネルに恋人がいるのか、と聞いたことを思い出す。
その時は知らないと返答された記憶があったが、あの後ネルに聞いたのかもしれない。
指輪をしていないだけで、先を約束した恋人がいるらしい。
「恋人が居ても不思議じゃないなあ。優しいし気がきくし、付き合える人は幸せだろうな」
「そうですね。幸せだと思います」
初田がポケットから懐中時計を取り出し、文字盤を眺めながらしみじみと同意する。
ウサギマスクのせいで表情を見ることは叶わないけれど、きっと微笑んでいるのだろうと思う。
「だめですよ」
初田が突拍子もないことを言い出して、虎門は首をかしげる。
「だめって、おかわりがですか?」
「ネルさんは先約済みです」
先日の診察時、ネルに恋人がいるのか、と聞いたことを思い出す。
その時は知らないと返答された記憶があったが、あの後ネルに聞いたのかもしれない。
指輪をしていないだけで、先を約束した恋人がいるらしい。
「恋人が居ても不思議じゃないなあ。優しいし気がきくし、付き合える人は幸せだろうな」
「そうですね。幸せだと思います」
初田がポケットから懐中時計を取り出し、文字盤を眺めながらしみじみと同意する。
ウサギマスクのせいで表情を見ることは叶わないけれど、きっと微笑んでいるのだろうと思う。



