初田は扉を押し開けて、店内に入った。
曲名は知らないが、スローテンポのジャズが流れている。
両耳に五つずつピアスを開けている色黒の男が、カウンターの向こうからこちらを見た。
黒髪をオールバックにしていて、半袖で露出した右腕に黒い鳥のタトゥーが入っている。
「レン、久しぶりじゃないか! 最近全然来ねえと思ったらナナと一緒だったのか?」
「違うよマスター。この人は初田さん。レンさんと生き別れた弟で、レンさんがどこにいるか知りたいんだって。初田さん、この人がここのマスター、鴉取さんだよ」
「初田って言うと、今日予約を入れてくれていた」
「はい。話を聞くだけでは失礼なので、何か注文しようかと。まず、ナナさんにカクテルを一杯。わたしはノンアルコールのものをおすすめでください」
「うちはいつものね」
「はいよ。クローバークラブな。ナナは他の飲まねえな」
初田は丁寧にお辞儀をして、カウンター席に座った。
ナナも隣に腰を落ち着ける。
鴉取は背後の棚から酒瓶を取り出し、カクテルを作る。
曲名は知らないが、スローテンポのジャズが流れている。
両耳に五つずつピアスを開けている色黒の男が、カウンターの向こうからこちらを見た。
黒髪をオールバックにしていて、半袖で露出した右腕に黒い鳥のタトゥーが入っている。
「レン、久しぶりじゃないか! 最近全然来ねえと思ったらナナと一緒だったのか?」
「違うよマスター。この人は初田さん。レンさんと生き別れた弟で、レンさんがどこにいるか知りたいんだって。初田さん、この人がここのマスター、鴉取さんだよ」
「初田って言うと、今日予約を入れてくれていた」
「はい。話を聞くだけでは失礼なので、何か注文しようかと。まず、ナナさんにカクテルを一杯。わたしはノンアルコールのものをおすすめでください」
「うちはいつものね」
「はいよ。クローバークラブな。ナナは他の飲まねえな」
初田は丁寧にお辞儀をして、カウンター席に座った。
ナナも隣に腰を落ち着ける。
鴉取は背後の棚から酒瓶を取り出し、カクテルを作る。



