「あははは。さすがに幼い頃からウサギをかぶっているわけじゃないですよ。わたしとしては普通に生きているつもりなのに、どうしてか、異常だって言われちゃうんですよね。高校のとき、学校の花壇の花をむしってお説教されました」
「流石に、おれでもやっちゃいけないってわかる」
「母の日の贈り物にしようと思っただけなんです。母さんにも学校から話が行って怒られました」
初田はふざけているのではなく、本気だ。
虎門は呆れるほかなかった。
「そんなんで医者になれるのか……」
「よく言われます。まあ、こんなわたしでもなんとか社会で生きているんです。大丈夫です。アスペルガー症候群の特性に向いた仕事とというものも世の中にはあるので、そう悲観することはありません」
頼もしい言葉に、虎門は顔を上げる。
ウサギマスクの向こうがどんな表情をしているかは分からない。
けれど、初田が大丈夫だというのなら信じてみてもいいのかもしれないと思った。
「流石に、おれでもやっちゃいけないってわかる」
「母の日の贈り物にしようと思っただけなんです。母さんにも学校から話が行って怒られました」
初田はふざけているのではなく、本気だ。
虎門は呆れるほかなかった。
「そんなんで医者になれるのか……」
「よく言われます。まあ、こんなわたしでもなんとか社会で生きているんです。大丈夫です。アスペルガー症候群の特性に向いた仕事とというものも世の中にはあるので、そう悲観することはありません」
頼もしい言葉に、虎門は顔を上げる。
ウサギマスクの向こうがどんな表情をしているかは分からない。
けれど、初田が大丈夫だというのなら信じてみてもいいのかもしれないと思った。



