高校を中退して、旅に出て、色んなものを見て、歩はようやく自分らしく生きる道を見つけた。
歩と過ごした日々は、初田が精神科医を目指す一端になっている。
学歴が何であっても、歩もアリスも楽しそうに毎日店をやっている。
「アリスさん。これからも歩と仲良くしてやってくださいね」
「そんな、頼まれなくてもするよ。あたしは歩さんにお世話になりっぱなしだから、ちゃんと恩返ししたい」
「それはよかった」
「初任給が入ったから、歩さんと初田先生にお礼をしたいんだ。初田先生、歩さんが好きなもの知ってる? 高校からの友だちなんでしょ。贈るなら喜んでくれるものがいいから」
人生初の給料を自分のためでなく、初田と歩のために使おうとするあたりがアリスらしい。
「それはアリスさんが自分で考えて選んでください」
「なんで?」
「そうですね……たとえばアリスさんに恋人がいたとして、自分の彼氏が他の女の子に選んでもらったものをプレゼントに持ってきたらどう思います?」
初田のたとえ話に、アリスはピンときていないような顔をする。
歩と過ごした日々は、初田が精神科医を目指す一端になっている。
学歴が何であっても、歩もアリスも楽しそうに毎日店をやっている。
「アリスさん。これからも歩と仲良くしてやってくださいね」
「そんな、頼まれなくてもするよ。あたしは歩さんにお世話になりっぱなしだから、ちゃんと恩返ししたい」
「それはよかった」
「初任給が入ったから、歩さんと初田先生にお礼をしたいんだ。初田先生、歩さんが好きなもの知ってる? 高校からの友だちなんでしょ。贈るなら喜んでくれるものがいいから」
人生初の給料を自分のためでなく、初田と歩のために使おうとするあたりがアリスらしい。
「それはアリスさんが自分で考えて選んでください」
「なんで?」
「そうですね……たとえばアリスさんに恋人がいたとして、自分の彼氏が他の女の子に選んでもらったものをプレゼントに持ってきたらどう思います?」
初田のたとえ話に、アリスはピンときていないような顔をする。



