モデルとしてさらに名を上げるチャンスなのに、どうして一ヶ月も入院しないといけないのか理解できない。
「鏡はないの? 前髪がかかってうっとうしいの。ピンで留めたいわ」
アリスはポケットからスマホを取り出すと、インカメラモードにしてリナに向けた。
顔を覆い隠すように包帯が巻かれていて、包帯の隙間から赤黒くなった肌が見えた。
「これ、誰」
「お姉ちゃんだよ」
「そんなはずない、こんな、こんなの、私じゃない! 私はこんな醜くない!」
奪い取って投げたスマホが、音を立てて床を滑った。
アリスがゆっくりとスマホを拾い上げて、画面を確認してポケットにしまう。
「現実を受け止めたくないならそれでもいいけど、初田先生にお礼を言いなよ。輸血用の血液在庫が足りなかったんだ。お姉ちゃんと同じ血液型の人、あたし初田先生しか知らなくて。お願いしたら来てくれたんだ」
「初田って、あの、不細工嫌み男? なんで、あんな男の血なんか入れないでよ!」
リナが叫ぶと、アリスの後ろからひょっこりと背の高い男が現れた。
「鏡はないの? 前髪がかかってうっとうしいの。ピンで留めたいわ」
アリスはポケットからスマホを取り出すと、インカメラモードにしてリナに向けた。
顔を覆い隠すように包帯が巻かれていて、包帯の隙間から赤黒くなった肌が見えた。
「これ、誰」
「お姉ちゃんだよ」
「そんなはずない、こんな、こんなの、私じゃない! 私はこんな醜くない!」
奪い取って投げたスマホが、音を立てて床を滑った。
アリスがゆっくりとスマホを拾い上げて、画面を確認してポケットにしまう。
「現実を受け止めたくないならそれでもいいけど、初田先生にお礼を言いなよ。輸血用の血液在庫が足りなかったんだ。お姉ちゃんと同じ血液型の人、あたし初田先生しか知らなくて。お願いしたら来てくれたんだ」
「初田って、あの、不細工嫌み男? なんで、あんな男の血なんか入れないでよ!」
リナが叫ぶと、アリスの後ろからひょっこりと背の高い男が現れた。



