カランとドアベルが鳴り、若い女性が入店した。
女性は入ってくるなり、商品には目もくれずカウンターに来る。
「私、アリスの姉でリナっていいます。ファッション雑誌で見たことありません? Rinaって名前で活動しているんですけど」
リナは指先で長い黒髪をかき上げて口角を上げる。
流行色のメイクと、サロンでやったんだろうデコレーションがされたネイル。
スタイルは自称モデルなだけあってそれなりにいい。
ラメ加工された名刺を差し出してきたが、歩は受け取らなかった。
リナは短く舌打ちして、名刺をカウンターに置いた。
「……アリスは今いないんです? あの子、ちゃんと役に立ってます? 高校受験に失敗して以来、ずっとひきこもりだったからまともに働けるか不安で。根暗で愛想もあまりよくないですし」
アリスの自己肯定感が異様なまでに低い理由を、一瞬で理解した。
歩はこの一分足らずの間で、リナという女が嫌いになった。
女性は入ってくるなり、商品には目もくれずカウンターに来る。
「私、アリスの姉でリナっていいます。ファッション雑誌で見たことありません? Rinaって名前で活動しているんですけど」
リナは指先で長い黒髪をかき上げて口角を上げる。
流行色のメイクと、サロンでやったんだろうデコレーションがされたネイル。
スタイルは自称モデルなだけあってそれなりにいい。
ラメ加工された名刺を差し出してきたが、歩は受け取らなかった。
リナは短く舌打ちして、名刺をカウンターに置いた。
「……アリスは今いないんです? あの子、ちゃんと役に立ってます? 高校受験に失敗して以来、ずっとひきこもりだったからまともに働けるか不安で。根暗で愛想もあまりよくないですし」
アリスの自己肯定感が異様なまでに低い理由を、一瞬で理解した。
歩はこの一分足らずの間で、リナという女が嫌いになった。



