「リナちゃん、もうアリスのところに行かなくていいわよ。仕事が見つかったんですって」
アリスが引っ越した二日後、皐月がそんなことを言い出した。
驚きでリナの手が止まる。
朝食をテーブルに並べる手伝いの最中だった。
昨日リナが様子を見に行ったときは、そんなこと一言も言っていなかった。
「何かの間違いじゃない? だって、引っ越してそんなに日が経っていないのよ」
「でも昨日の夜、アリスが電話をしてきたの。仕事先の店長さんっていう人も電話で挨拶してくれたから嘘じゃないわ。よかったわね、もうアリスに無駄なお金と時間を使わなくていいの」
リナは、仕事が決まったなんて嘘ではないかと考えた。
昨日一緒にいた、秀樹という少年が店長を騙った?
その考えをすぐに打ち消す。
アリスは無職。
資金源を絶つような嘘をつくメリットがない。
それに、高校生くらいの少年が、アリスに生活費を提供できるわけもない。
(ブスで、引きこもりで、頭が悪くて、私の引き立て役でしかなかいアリスが仕事を見つけるなんて不可能よ。
だってブスな上にあの醜い腕の傷。あの卑屈な性格。
中卒だし、店に立たせたら絶対評判が落ちるし、体力がないから内勤でだって役に立たない。私なら絶対雇わないわ)
アリスが引っ越した二日後、皐月がそんなことを言い出した。
驚きでリナの手が止まる。
朝食をテーブルに並べる手伝いの最中だった。
昨日リナが様子を見に行ったときは、そんなこと一言も言っていなかった。
「何かの間違いじゃない? だって、引っ越してそんなに日が経っていないのよ」
「でも昨日の夜、アリスが電話をしてきたの。仕事先の店長さんっていう人も電話で挨拶してくれたから嘘じゃないわ。よかったわね、もうアリスに無駄なお金と時間を使わなくていいの」
リナは、仕事が決まったなんて嘘ではないかと考えた。
昨日一緒にいた、秀樹という少年が店長を騙った?
その考えをすぐに打ち消す。
アリスは無職。
資金源を絶つような嘘をつくメリットがない。
それに、高校生くらいの少年が、アリスに生活費を提供できるわけもない。
(ブスで、引きこもりで、頭が悪くて、私の引き立て役でしかなかいアリスが仕事を見つけるなんて不可能よ。
だってブスな上にあの醜い腕の傷。あの卑屈な性格。
中卒だし、店に立たせたら絶対評判が落ちるし、体力がないから内勤でだって役に立たない。私なら絶対雇わないわ)



