「わたしは何度でも言います。リナさんを口説いていないし、顔を見せた覚えもありません。本当に見たというなら、わたしがどんな顔か言えるでしょう。目立つ傷があるんだ」
顔に傷なんてない。アリスは見せてもらったからわかる。
けれどリナと、リナに嘘を吹き込まれた皐月は知らない。
皐月は記憶を辿り、言葉をつまらせながら答える。
「は、鼻筋だって言っていたような」
「不正解です。患者を口説いたという嘘を広めるなんて、わたしでなかったら名誉毀損で訴えていますよ」
皐月は青い顔になり、震える。
初田はネルが持ってきた紅茶を一口飲んで、さっさと話題を切り替えた。
「さ、くだらない話はこれまでにして本題に入りましょう。アリスさんの症状がいつからはじまったのか、どこの病院にかかったかなど、覚えている範囲で教えてください」
顔に傷なんてない。アリスは見せてもらったからわかる。
けれどリナと、リナに嘘を吹き込まれた皐月は知らない。
皐月は記憶を辿り、言葉をつまらせながら答える。
「は、鼻筋だって言っていたような」
「不正解です。患者を口説いたという嘘を広めるなんて、わたしでなかったら名誉毀損で訴えていますよ」
皐月は青い顔になり、震える。
初田はネルが持ってきた紅茶を一口飲んで、さっさと話題を切り替えた。
「さ、くだらない話はこれまでにして本題に入りましょう。アリスさんの症状がいつからはじまったのか、どこの病院にかかったかなど、覚えている範囲で教えてください」



