初田ハートクリニックの法度

「だいたい、仲良しじゃない。初田君はコーヒー嫌いだから私とは気が合わなかったんだよ」

「白兎先輩は隙あらばコーヒーを飲ませようとしてくるから嫌いです」

「コーヒーの良さが分からないなんて残念だ」

 白兎はシニカルな笑みを浮かべながら、三杯目のコーヒーを飲んでいる。

 コーヒーのお供にはバタークッキーを。

 初田は紅茶のお供におにぎりを食べている。

「それで、なんのはなしでしたっけ。大学時代のコーヒーのお誘いがなんとか」

「あれはデートのお誘いだよ初田君。振られた子が泣いていたぞ」

「そうでしたか。でも名前も知らない人でしたし、紅茶の店でも断っていたと思います」