初田ハートクリニックの法度

 バスに揺られながら、スーパーのチラシを片手に、ネルは頭の中で夕飯の献立を考える。

 冷蔵庫にぶりがあった気がするから、作るとしたらぶり大根。

 初田が和食好きなので、ネルはがんばって和食のレパートリーを増やした。
 
 なにを作ってもおいしいと褒めてくれるので、作る甲斐があるというもの。

 おにぎりしか作れなかった時だって、いつもおいしいと言って笑顔で食べてくれていた。

 小一時間ほど友子のところで過ごし、お土産のおせんべいをもらって家路につく。

 友子の住むアパートの最寄り駅から電車で二駅いくとクリニックの最寄り駅だ。