「私はなぜ有名」
「いつも寝ているから、あだ名が眠り姫」
昼休みに保健室で寝ていることを揶揄するかのようなあだ名で、細かいことを気にしないネルでも嫌な気持ちになった。
「ネルさん」
初田が息を切らせて走ってきた。
仕事が終わってそのまま来たのか、首に病院の名札を提げたままだ。
ベンチに座るネルのそばに膝をついて、いつものように手首で脈を取る。
「脈は正常……熱もないですね。顔色も悪くない。階段で具合が悪くなったと聞いたのですが、怪我は」
「どこも痛くない」
「それはなによりです」
一通りネルの状態を診てから、東堂に気づいた。
ネルが「駅員を呼んでくれた」と説明すると、丁寧にお辞儀をして礼を言う。
「うちの子がお世話になりました」
「え、ええと、あの、はい。あなたは」
困惑する東堂の反応で、ようやく初田は自分が素顔をさらして駅の中に来てしまったことに気づいた。
「いつも寝ているから、あだ名が眠り姫」
昼休みに保健室で寝ていることを揶揄するかのようなあだ名で、細かいことを気にしないネルでも嫌な気持ちになった。
「ネルさん」
初田が息を切らせて走ってきた。
仕事が終わってそのまま来たのか、首に病院の名札を提げたままだ。
ベンチに座るネルのそばに膝をついて、いつものように手首で脈を取る。
「脈は正常……熱もないですね。顔色も悪くない。階段で具合が悪くなったと聞いたのですが、怪我は」
「どこも痛くない」
「それはなによりです」
一通りネルの状態を診てから、東堂に気づいた。
ネルが「駅員を呼んでくれた」と説明すると、丁寧にお辞儀をして礼を言う。
「うちの子がお世話になりました」
「え、ええと、あの、はい。あなたは」
困惑する東堂の反応で、ようやく初田は自分が素顔をさらして駅の中に来てしまったことに気づいた。



