初田ハートクリニックの法度

 ネルが友子の携帯電話番号メモを持っていたため、初田が電話をつなぎ、白兎が担当医として友子に説明をする。

 友子が来るまでの間に、ネルの血液検査を終わらせた。

 ナルコレプシー患者の場合、健康な人に比べると血液のとある成分が異常数値を示す。

 少し時間があるため、初田はネルを連れて病院の食堂に赴いた。

 昼食時からずれているため、利用者はまばらだ。

 ネルの前に焼き魚定食を置くと、ネルは採血をした左腕をさすりながらおじぎする。

「ありがとう、初斗にいさん」

「どういたしまして。勝手に注文してしまったけれど、和食は好きじゃなかったかな」

「お魚、好き」

「それはよかった」