嘘つき優等生

「おはよー、涼葉(すずは)。今日早いね」
「早く起きちゃったから」
 駅で涼葉(すずは)と会った。
 涼葉(すずは)は、いつも結構遅い。
 無遅刻無欠席ではある。
「そういえば、(そら)、球技大会の実行委員になったんでしょ?」
「あー……。うん」
「急にどうしたんだろうね?ああいうの、一番興味ないと思ってたのに」
 それは、私にも分からない。

『――苦しくねぇの?』

『そうやって、いっつも本音隠してさ。……苦しくねぇの?』

『たまには、思ってること言えば?』

 言葉はきつかったけれど、図星だった。
 どうして、バレたんだろう。
「だよねー」
 なんとなく上の空のまま、涼葉(すずは)と一緒に電車に乗り込んだ。