嘘つき優等生

「またペアになったねー」
「そうだねー」
 じゃんけんの結果、私と瑠愛(るあ)ちゃんが男子バレーボールの得点係&審判。
 (そら)くんと西壁(にしかべ)くんが女子バレーボールの得点係&審判になった。
「……うちら、じゃんけん弱いね」
「……だねー」
 二人組になって、勝ったら女子、負けたら男子だったんだけど、私も瑠愛(るあ)ちゃんも負けてしまったのだ。
「まあ、バレーボール係だったら楽だよね。ほぼ得点だけやれば良いんだし」
「確かに……」
 放送係とか、設営係とかは面倒臭いけれど、各競技の係は、本番しかやることがない。
 チームはクラスで勝手に作ってくれるし、先生がトーナメント表も作ってくれるから。
 審判といっても、あまり仕事はないからな。
 結局、試合を見ていた先生がやってくれるから。
「気楽にいこうよ!……じゃあ、うちら、もうやることないよね?……帰っても、良いよね?」
「そうだよね」
 周りの人たちは、全く帰っていないから、心配になる。
「なあ、四人で、グループチャット作らない?」
「え⁉」
「良いね!作ろー。(らく)、作ってよ!で、私を招待してね!……私が、実柚(みゆず)ちゃん招待するから!」
「おう!……あれ、俺、(そら)と繋がってたよな?」
 あれよあれよと話が進んでしまう。
「うん。……まあ、あんまり使ってないからな。西壁(にしかべ)、友達多いし、埋もれてるんじゃね?」
「あ、あったわ。ごめんごめん」
 まあ、別に良いか。
「……どう?実柚(みゆず)ちゃん。招待きた?」
「うん、ありがと」
 グループ名は、「桜華74学球実行バレー係」。
「……ねえ、なんか、長くない?もっと縮めてよ」
「え?縮めるって言っても……。じゃあ、なんか案あるのかよ?」
「案って言われても……。いや、特にないけど……」
「だろ?結局、これが一番分かりやすいんだよ」
 少し不服そうな瑠愛(るあ)ちゃん。
 でも、私は全く気にならなかった。