嘘つき優等生

「……じゃあ、(ほし)さんと(そら)くんは、バレーボール係ね。……赤間(あかま)さんと西壁(にしかべ)くんもバレーボール係だから、みんなで役割分担してね」
「はい」
 放課後、学年球技大会実行委員になった私と(そら)くんは、会議室にいた。
実柚(みゆず)ちゃーん!今年もよろしくー!」
瑠愛(るあ)ちゃん。よろしくね」
 赤間(あかま) 瑠愛(るあ)ちゃん。
 いつも明るくて、みんなを率先して引っ張っていくリーダー格の子。
 去年、二人でテニス係をしていた。
(そら)!お前、実行委員なったの⁉どういう心境の変化⁉」
「さあな」
 西壁(にしかべ) (らく)くん。
 あんまり関わりがないから、どんな子なのか、よく分からない。
 でも、(そら)くんとは仲が良いのかな……?
実柚(みゆず)ちゃん、また押し付けられたの?」
「うーん……。まあ、そんな感じ?」
 瑠愛(るあ)ちゃんは、行事の実行委員とかは苦手らしい。
 でも、みんなが、「女子は瑠愛(るあ)だよね」みたいな空気になっている中で、断るのが怖くて、引き受けてしまったと言っていた。
「そっかー。……うちも。去年もやってたし、瑠愛(るあ)で良いんじゃない?みたいな」
「やっぱり、そうだよね……」
「……それにしてもさ、(そら)くんが実行委員になるとか、意外だったなぁ。絶対にやらなさそうじゃん?成績は良いけど、なんとなく浮いてるし。行事とか、興味なさそうだし」
 私も、不思議だった。
「でも、まあ、(そら)くんみたいな人が一人くらいはいても良いのかもね。……だって、うちらって……、バレーボール係の人って、本音隠してる人ばっかりじゃん?」
 私は本音が言えなくて、頼まれたら断れない。
 瑠愛(るあ)ちゃんは人からの期待に応えるために我慢している。
 ……西壁(にしかべ)くんも、色々隠しているんだろうな。
「……まあ、うちらは、しっかり仕事したら良いんだよ!それだけ」
「そうだよね」