嘘つき優等生

「遅れましたー」
「……(そら)くん。……席について」
 一時間目の授業中。
 教室に入って来たのは、金髪の生徒だった。
(そら)、金髪になってるね」
「そうだね」
 昨日まで、茶髪だったのに……。
 私の後ろに座った彼の名前は、(そら) (けい)くん。
 学校で浮いている存在だ。
 もちろん、目立つ髪色をしているから、というのもある。
 私の通う学校は、校則がゆるいから、髪を染めることは禁止されていない。
 でも、髪を染めているのは、偏見かもしれないけど、大体あまり成績が良くない人だ。
 ……(そら)くんは、頭が良い。
 確か、学年二位とかだったと思う。
 たまに遅刻はするけれど、そこまで問題児という訳ではない。
 いつも自由で、やりたいことをやっている。
 そんな男の子だ。