嘘つき優等生

「おはよ、実柚(みゆず)ちゃん」
「おはよう、玲奈(れな)ちゃん」
(ほし)さん、おはよう」
「おはよう、芹川(せりかわ)さん」
 なにがあっても、私の毎日は変わらない。
 みんなと笑顔で接して、心に黒いものをため込んでいく。
 そんな、毎日……。
「はよー」
「おはよー、(けい)
 今日は、遅刻せずに来たそうだ。
 でも、昨日あんなことがあったから、気まずい。
 後ろの席に座る音がした。
「なあ」
「な、なに⁉」
 突然、後ろから声を掛けられる。
赤間(あかま)がさ、なんか、グルチャの良い名前の案ないか考えとけってさ。別にないなら良いけど」
 ……なんだ。
 (そら)くん、昨日のこと全く気にしてないじゃん。
 ……っていうか、瑠愛(るあ)ちゃん、そのことずっと気にしてたんだ……。
「そっか、ありがとね」
「ああ、それと、西壁(にしかべ)が、今度四人でどっか行こうって。グルチャで詳細とか送るらしいけど、予定とか確認しといて」
「うん、分かった。ありがとう」
 四人でお出かけか……。
 どこ行くんだろう……。
 マリン南モールとかかな?
 あそこならゲームセンターとか映画館とか色々あるし……。
「おはよー!実柚(みゆず)ちゃん」
「おはよう、真子(まこ)ちゃん」
 ダメダメ。
 “今”に集中しないと。