嘘つき優等生

実柚(みゆず)ちゃん!おはよー。今日も早いね」
「おはよう、真子(まこ)ちゃん」
 (ほし) 実柚(みゆず)
 十七歳。
 桜華(おうか)学園高校の二年生。
 二年三組の学級委員長。
「おはよー、(ほし)さん」
「おはよう、有川(ありかわ)さん」
 私はずっと、お姉ちゃんみたいになりたいと思っている。
 私のお姉ちゃん……詩悠(しはる)は、私が五歳の時に亡くなった。
 お姉ちゃんは十五歳で、十歳差だった。
 お姉ちゃんとは、母親が違ったけれど、仲良しだった。
 いつも明るくて、優しくて、自慢のお姉ちゃん。
 そんなお姉ちゃんは、車に轢かれそうだった男の子をかばって死んだ。
 お姉ちゃんともう会えないと知った時、私は、とてもショックだった。
 そして、もう少し大きくなった時、私は決めた。
 ――お姉ちゃんみたいになる、と。