拝啓、嘘で結ばれた君へ

「二年生も終わりだねー」
「そうだねー」
 修了式の後。
 私は、璃奈(りな)と駅に向かっての道を歩いていた。
「春休みだね」
「だねー……」
「クラス替えだね」
「だねー……」
 あっという間の三学期だった。
 本当に、あっという間。
「……(なぎ)ちゃん。ずっと、聞けなかったことがあるの」
「ん?なに?」
(なぎ)ちゃんさ、……やっぱり、高坂(こうさか)くんのこと、好きだよね?」
「え……?」

『ねえ、(なぎ)ちゃんさ、もしかして……』

『ねえ、(なぎ)ちゃん。……やっぱり、(なぎ)ちゃんは……』

 ずっと、このことが聞きたかったの?
「どういうこと?」
「だって、(なぎ)ちゃん、付き合ってる時も、別れた後も、高坂(こうさか)くんのこと、目で追ってるじゃん。だから、そうなのかな〜、って思って……」
 ……私が(こう)に抱いていた不思議な感情は、恋……?