不安に押し潰されそうになったその瞬間、暁臣様がわずかに、私の指先を握り直してくれた。
掌から伝わる力強さだけで、詰まっていた呼吸がふっと戻る。
——ぱんっ!!
乾いた爆発音が邸内に響き渡り、私は思わず肩を跳ねさせた。
目の前が一瞬だけ真っ白な閃光に包まれ、白い煙が幻想的に立ち上る。
世界が焼き切れたみたいに眩しい。
「もう一枚、まいります。次は……奥様、少しだけ笑ってみてください」
笑うなんて……。
目の前で起きている刺激的な出来事に圧倒され、そんな余裕はどこにもない。
唇が強張ったまま動かない。
暁臣様が、隣から私を優しく見下ろした。
その瞳は、いつになく甘く、とろけるほどに柔らかい。
「すみれ。笑えそうか?」
「……すみません。どうしても、緊張してしまって……」
「気にするな。ただ、俺はすみれに笑っていてほしいだけだ」
その言葉で、さっきまで遠く感じていた『結婚した』という実感が、波のように胸の中へ押し寄せた。
暁臣様を想うと、胸が締め付けられるほど切なくなる。
けれど同時に、この上なく誇らしく、嬉しくなる。
傍にいたい。離れたくない。
抱き締められたら、もっとその先の温もりがほしいと願ってしまう。
——その激しさを、受け止めてもらえる。
互いを『好きだ』と想い合える、この奇跡。
幸せ。ああ、きっと、これが幸せというものなんだ。
喜びに魂が震え、自然と口角が綻ぶ。
まさにその瞬間——
——ぱんっ!!
また一度、眩い祝福の光が私たちの姿を永遠の中に閉じ込めた。
そして私は、煙の向こうで、暁臣様の笑みを確かに見た気がした。
掌から伝わる力強さだけで、詰まっていた呼吸がふっと戻る。
——ぱんっ!!
乾いた爆発音が邸内に響き渡り、私は思わず肩を跳ねさせた。
目の前が一瞬だけ真っ白な閃光に包まれ、白い煙が幻想的に立ち上る。
世界が焼き切れたみたいに眩しい。
「もう一枚、まいります。次は……奥様、少しだけ笑ってみてください」
笑うなんて……。
目の前で起きている刺激的な出来事に圧倒され、そんな余裕はどこにもない。
唇が強張ったまま動かない。
暁臣様が、隣から私を優しく見下ろした。
その瞳は、いつになく甘く、とろけるほどに柔らかい。
「すみれ。笑えそうか?」
「……すみません。どうしても、緊張してしまって……」
「気にするな。ただ、俺はすみれに笑っていてほしいだけだ」
その言葉で、さっきまで遠く感じていた『結婚した』という実感が、波のように胸の中へ押し寄せた。
暁臣様を想うと、胸が締め付けられるほど切なくなる。
けれど同時に、この上なく誇らしく、嬉しくなる。
傍にいたい。離れたくない。
抱き締められたら、もっとその先の温もりがほしいと願ってしまう。
——その激しさを、受け止めてもらえる。
互いを『好きだ』と想い合える、この奇跡。
幸せ。ああ、きっと、これが幸せというものなんだ。
喜びに魂が震え、自然と口角が綻ぶ。
まさにその瞬間——
——ぱんっ!!
また一度、眩い祝福の光が私たちの姿を永遠の中に閉じ込めた。
そして私は、煙の向こうで、暁臣様の笑みを確かに見た気がした。



