突然意識を持ったように鳴り出したお腹の音に、顔から火が出そうになるほど恥ずかしくなる。
「……ぷっ。ははっ……そうか、腹が減っていたんだな。何か胃に優しいものを作らせよう」
「……すみません……こんなときに……」
「気にするな。そういう所も、幼子のようで可愛いと思っている」
幼子——。
その言葉が、胸に小さな棘のように引っかかる。
やはり暁臣様にとって、私は守るべき子供と変わらないのだろうか。
ずっと暗い蔵の中にいて、一般的な常識すら持たぬまま拾われた身だ。
身体ばかり大人になって、中身は何も知らないままの、未熟な存在。
「……やっぱり、暁臣様から見たら、子供ですよね……」
食事の手配のために立ち上がった、その広い背中に向かって、拗ねるように呟いた、その瞬間だった。
視界に大きな影が落ち、次の瞬間にはベッドに押し倒されていた。
先ほど東宮殿下に掴まれた腕を、今度はまったく違う熱を持つ手が制圧する。
「……っぁ……あ、き、おみ様……っ」
重なり、絡み合う唇。
これで七度目。
けれど、今までのどれとも違う。優しいのに、狂おしいほどに深い。
手首を掴む力が強まり、そこから熱が伝わってくる。
ちゅっ、と、甘い水音を立てて唇が離れる。
「……はっ……はっ……ぁき、おみ、様……?」
「……大人になるとは、こういうことだ」
低く、掠れた声。
怖くはない。
けれど、どう答えていいのかわからず、私の呼吸はただ浅く乱れるばかり。
「それをお前は……本当に、わかっているのか?」
「え……あ……」
問いかけに答えられず、ただ呼吸が浅く乱れる。
怖くはない。ただ、どう答えればいいのかわからない。
瞳を揺らして黙り込んでいると、暁臣様は「ふぅ」と深く長い溜息を吐き、ようやく私を解放して身体を離した。
「……怯えさせてすまない。少ししたら食事が届く。準備しておけ」
東宮殿下に掴まれたときは、あんなにも嫌悪しかなかったのに。
暁臣様に組み敷かれ、力尽くで求められるのは、まったく嫌ではなかった。
むしろ——もっと、その熱に触れていたいと願ってしまう。
掴まれていた腕が、微かにちりっと火花を散らすような、不思議な熱を帯びていることに、私はまだ気づいていなかった。
「……ぷっ。ははっ……そうか、腹が減っていたんだな。何か胃に優しいものを作らせよう」
「……すみません……こんなときに……」
「気にするな。そういう所も、幼子のようで可愛いと思っている」
幼子——。
その言葉が、胸に小さな棘のように引っかかる。
やはり暁臣様にとって、私は守るべき子供と変わらないのだろうか。
ずっと暗い蔵の中にいて、一般的な常識すら持たぬまま拾われた身だ。
身体ばかり大人になって、中身は何も知らないままの、未熟な存在。
「……やっぱり、暁臣様から見たら、子供ですよね……」
食事の手配のために立ち上がった、その広い背中に向かって、拗ねるように呟いた、その瞬間だった。
視界に大きな影が落ち、次の瞬間にはベッドに押し倒されていた。
先ほど東宮殿下に掴まれた腕を、今度はまったく違う熱を持つ手が制圧する。
「……っぁ……あ、き、おみ様……っ」
重なり、絡み合う唇。
これで七度目。
けれど、今までのどれとも違う。優しいのに、狂おしいほどに深い。
手首を掴む力が強まり、そこから熱が伝わってくる。
ちゅっ、と、甘い水音を立てて唇が離れる。
「……はっ……はっ……ぁき、おみ、様……?」
「……大人になるとは、こういうことだ」
低く、掠れた声。
怖くはない。
けれど、どう答えていいのかわからず、私の呼吸はただ浅く乱れるばかり。
「それをお前は……本当に、わかっているのか?」
「え……あ……」
問いかけに答えられず、ただ呼吸が浅く乱れる。
怖くはない。ただ、どう答えればいいのかわからない。
瞳を揺らして黙り込んでいると、暁臣様は「ふぅ」と深く長い溜息を吐き、ようやく私を解放して身体を離した。
「……怯えさせてすまない。少ししたら食事が届く。準備しておけ」
東宮殿下に掴まれたときは、あんなにも嫌悪しかなかったのに。
暁臣様に組み敷かれ、力尽くで求められるのは、まったく嫌ではなかった。
むしろ——もっと、その熱に触れていたいと願ってしまう。
掴まれていた腕が、微かにちりっと火花を散らすような、不思議な熱を帯びていることに、私はまだ気づいていなかった。



