あまりの出来事に、身体が石のように固まって動かない。
暁臣様以外の方に、こんなふうに触れられるなんて——。
綾乃様が先ほど言っていたのは、こういうことだったのだと、嫌でも理解してしまう。
背中に当たる体温が気持ち悪い。息が、できない。
「恒一様!?それはっ、いけません!!おやめください!!」
「ああ、案ずるな。綾乃。君が私の正妃であるという事実に変わりはないからね」
私の身体を丸め込むように抱き込み、顔を隠そうとしても、その腕は微動だにしない。
どうしたらいいのか。
このまま、逃げ場のない場所へ連れ去られてしまうのだろうか。
嫌……嫌……暁臣様……暁臣様……!
心の中でどれほど絶叫しても、現実は残酷で、声すら出ない。
指先が痺れ、視界が滲む。足が地面に縫い付けられたみたいだ。
「……戻りが遅いと思えば、随分と下劣な真似をしているな。その腕を放せ」
低い、地を這うような声。
弾かれたように顔を向けかけ——それが誰の声か理解した途端、胸がきゅっと潰れた。
暁臣様だ。
……でも、絶望が喉元までせり上がる。
こんな、他の方に抱きしめられている無様な姿を見られてしまった。
何と言い訳をしても、どんなに身の潔白を証明しようとしても、言い逃れようのない現実。
暁臣様に合わせる顔がない。
二度と……あの優しい腕に抱きしめてもらえなくなるかもしれない。
先ほど、枯れ果てるほど涙を流したはずなのに。
喉はからからに渇いているのに、身体中の水分を搾り出すかのように、涙が止めどなく溢れ出した。
暁臣様以外の方に、こんなふうに触れられるなんて——。
綾乃様が先ほど言っていたのは、こういうことだったのだと、嫌でも理解してしまう。
背中に当たる体温が気持ち悪い。息が、できない。
「恒一様!?それはっ、いけません!!おやめください!!」
「ああ、案ずるな。綾乃。君が私の正妃であるという事実に変わりはないからね」
私の身体を丸め込むように抱き込み、顔を隠そうとしても、その腕は微動だにしない。
どうしたらいいのか。
このまま、逃げ場のない場所へ連れ去られてしまうのだろうか。
嫌……嫌……暁臣様……暁臣様……!
心の中でどれほど絶叫しても、現実は残酷で、声すら出ない。
指先が痺れ、視界が滲む。足が地面に縫い付けられたみたいだ。
「……戻りが遅いと思えば、随分と下劣な真似をしているな。その腕を放せ」
低い、地を這うような声。
弾かれたように顔を向けかけ——それが誰の声か理解した途端、胸がきゅっと潰れた。
暁臣様だ。
……でも、絶望が喉元までせり上がる。
こんな、他の方に抱きしめられている無様な姿を見られてしまった。
何と言い訳をしても、どんなに身の潔白を証明しようとしても、言い逃れようのない現実。
暁臣様に合わせる顔がない。
二度と……あの優しい腕に抱きしめてもらえなくなるかもしれない。
先ほど、枯れ果てるほど涙を流したはずなのに。
喉はからからに渇いているのに、身体中の水分を搾り出すかのように、涙が止めどなく溢れ出した。



