一目見た瞬間。
冬の陽光を受けて揺れた、あの虹彩色の瞳に、心を奪われた。
たとえ、この力が彼女を傷つける運命にあろうとも。
永遠に触れ合うことが叶わぬとしても。
それでもほしいと、初めて渇望した存在だった。
昼間、祝宴の隅で感じた東宮の気配が脳裏を掠める。
あの歪んだ執着心は、一歩間違えれば、俺自身の姿だったかもしれない。
俺がほんの僅かに早く彼女を見つけ、手を伸ばした——それだけの、紙一重の差だ。
腕の中へ閉じ込めるように、細く華奢なすみれの身体をそっと抱き寄せる。
すると彼女は、夢うつつのまま温もりを求め、子猫のように身じろぎしながら、俺の胸もとへとすり寄ってきた。
規則正しい寝息。
その微かな吐息でさえ、狂おしいほどに愛らしい。
理性が揺さぶられ、胸の奥がざわつく。
……どれほど疲れていようと。
俺が求めれば、彼女は拒まず受け入れるだろう。
だが——今は、まだそのときではない。
彼女を怖がらせたくはない。
何より、ほんの僅かな綻びからでも、彼女に嫌われることだけは耐え難い。
「……おやすみ、俺のすみれ」
自らに言い聞かせるように呟き、彼女の額へ一度だけ、静かな口づけを落とす。
逸る鼓動を抑え、彼女の体温に守られるように、そして守るようにして。
ゆっくりと穏やかな眠りの底へと身を沈めていった。
冬の陽光を受けて揺れた、あの虹彩色の瞳に、心を奪われた。
たとえ、この力が彼女を傷つける運命にあろうとも。
永遠に触れ合うことが叶わぬとしても。
それでもほしいと、初めて渇望した存在だった。
昼間、祝宴の隅で感じた東宮の気配が脳裏を掠める。
あの歪んだ執着心は、一歩間違えれば、俺自身の姿だったかもしれない。
俺がほんの僅かに早く彼女を見つけ、手を伸ばした——それだけの、紙一重の差だ。
腕の中へ閉じ込めるように、細く華奢なすみれの身体をそっと抱き寄せる。
すると彼女は、夢うつつのまま温もりを求め、子猫のように身じろぎしながら、俺の胸もとへとすり寄ってきた。
規則正しい寝息。
その微かな吐息でさえ、狂おしいほどに愛らしい。
理性が揺さぶられ、胸の奥がざわつく。
……どれほど疲れていようと。
俺が求めれば、彼女は拒まず受け入れるだろう。
だが——今は、まだそのときではない。
彼女を怖がらせたくはない。
何より、ほんの僅かな綻びからでも、彼女に嫌われることだけは耐え難い。
「……おやすみ、俺のすみれ」
自らに言い聞かせるように呟き、彼女の額へ一度だけ、静かな口づけを落とす。
逸る鼓動を抑え、彼女の体温に守られるように、そして守るようにして。
ゆっくりと穏やかな眠りの底へと身を沈めていった。



