祝言の日。
白無垢に身を包み、支度部屋の窓から一族の行列を見下ろす。
先頭に見慣れた旗印。
その後ろに、二人の姿を見つけた。
「母さま……!砂都……!」
思わず声をあげると、琥珀が窓の外を確認する。
「客殿へ入った後、母君と妹君を俺の侍女が別の通路へ連れ出す。合図は白い布だ」
「私は」
「当主の注意を引け。だが、無理はするな」
「難しいご命令ですね」
「命令ではない。頼んでいる」
「頼み?」
「……お前の身が、何よりも大切だ」
琥珀が私の手を取る。
「必ず助けてやる」
いつもの自信に満ちた声だった。
「信じています、琥珀様」
白無垢に身を包み、支度部屋の窓から一族の行列を見下ろす。
先頭に見慣れた旗印。
その後ろに、二人の姿を見つけた。
「母さま……!砂都……!」
思わず声をあげると、琥珀が窓の外を確認する。
「客殿へ入った後、母君と妹君を俺の侍女が別の通路へ連れ出す。合図は白い布だ」
「私は」
「当主の注意を引け。だが、無理はするな」
「難しいご命令ですね」
「命令ではない。頼んでいる」
「頼み?」
「……お前の身が、何よりも大切だ」
琥珀が私の手を取る。
「必ず助けてやる」
いつもの自信に満ちた声だった。
「信じています、琥珀様」



