どうか、君が幸せでありますように

汐那(しおな)ちゃん、美怜衣(みれい)ちゃん。またね!」
「うん、またねー」
 葵とさいりとは家の方向が違うから、学校の前でお別れなのだ。
汐那(しおな)ー、帰ろ」
「あ、うん。……でも、良いの?(ほり)くんと帰らなくて……」
「え?……あー、うーん。そうだなー……」
 後ろでは、(ほり)くんが友達と話している。
「帰れば?せっかく同じクラスになれたんだよ?」
「それも、そうだなー……。でも、汐那(しおな)はそれで良いの?」
「良いよー、それくらい」
 本当は寂しいけど、それが友達だよね。
「……明日は絶対!一緒に帰ろうね」
「うん……」
 一人で、帰り道を歩く。
 ……あ、そうだ。
 今日は、食材の買い出しに行かないといけないんだった……。
 お母さんが再婚してからも、お母さんは忙しく働いている。
 新しいお父さんも、中々家に帰って来ない。
 だから、料理は私とお姉ちゃんが主に作っている。
 新しいお父さん……(じゅん)さんのことは、別に嫌いではない。
 でも、お父さんのことを忘れられない。
 お父さんは…………。