「すっげー…やっぱり澄ちゃんも能力あるんじゃん!」
「いや、私のは…あはは」
キラキラと目を輝かせる潮。
潮は代々続く酒屋の息子。
澄に与えられた能力が『忌み』とは知らないのだ。
「ねねっ、澄ちゃんはどんなの? 火が出せる? それとも水? 風を起こせたり、電気作れるのもあるんだろ?」
彼の知っている能力は全て、恵まれているもの。
異能力者のいない家で育った彼が知る異能は、表で活躍するものばかりだった。
澄は曖昧に笑うことしかできなかった。
何かを察したのか、潮はグッと親指を立てた。
「あー、でもそれ出たの最近? だろ? うまく使えるようになったら見せてよ! 俺、友達やお客さんに自慢しちゃう! 俺の友達、異能が使えるんだーって!」
へらっと笑いながら言う彼に、もちろん悪気はない。
やっぱり良い人だ。
そんな彼に本当のことを打ち明けられずにいた。
「あ、あの…潮さん」
「ん? どうしたの?」
楽しそうに話す彼に、これ以上続けられる話がなくて別の話題を告げた。
「あの…潮さんって、人手を探してる人とか知りませんか?」
酒屋という仕事柄、潮は顔が広い。
それを踏まえて尋ねた。

