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数時間経過した。
澄はその日のうちに、久遠家で生活する事になった。
婚姻届に署名し、律と笹森で提出しに行った為、澄には結婚をしたという実感が薄かった。
「…本当に、私が使っていいお部屋なのかしら」
今日からここで自由に過ごせばいいと与えられた部屋は、洋風な作りで広々としており 思わず見渡してしまうほど広かった。
「澄様。よろしいでしょうか」
「は、はいっ…」
部屋で呆然としていると、突然ノック音が聞こえてビクッと肩を震わせた。
返事をすると、部屋の中に入ってきたのは澄と同じくらいの年齢に見える女性。
「本日より、澄様のお世話を担当いたします。金谷と申します。よろしくお願い致します」
「は、はい…よろしくお願いします」
「早速ですが奥様。夕食のご用意が出来ております。食堂へご案内致します」
金谷がそう言うと、澄は部屋から出た。
もうそんな時間なのだと思うと、お腹が空いて腹に手を当てた。
食堂へ着くと、律は既に席に着いており豪華な料理が並んでいた。
彩鮮やかな料理に思わず見惚れていると、律が声をかけた。
「座れ。冷めるぞ」
「は、はい…頂きます…!」
食べたことのない料理に目移りしているのを気づかれた気がして恥ずかしくなった。
席に座ると、今度は律が立ち上がった。

