私にそんな、彼を試すような余裕なんてあるわけがないのに。
反論しようとした唇は、逃がさないと言わんばかりに彼に塞がれ、また息が奪われる。
熱が上がる。
胸の奥が、きゅっと縮む。
暁臣様とこうして唇を重ねるのは、これで二度目のこと。
身体の内側から熱が沸き上がり、鼓動は痛いほどに速度を上げていく。
「はぁ……はぁ……っ」
「すみれ……。受け入れ過ぎだ。……このままでは、止まらなくなる……」
ようやく唇が離れると、肩で激しく息をしながら、くったりと彼の胸に寄りかかってしまう。
だって、拒否することなんてできるはずがない。
『慣れる』なんて、本当にできるのだろうか。
この胸の痛みは、毎回、初めてみたいに弾ける。
——受け入れ過ぎ。
その言葉の裏に、ふと、鋭い棘のような疑問が走る。
暁臣様は、他の方とも、こういったことをされてきたの……?
かつての恋人や、彼が知る洗練された女性たちと、今の私を比べているのではないか。
そんな問い、とてもじゃないけれど怖くて聞けるはずもなかった。
さっきまでの鼓動の激しさとは別の、冷たく鋭い痛みが、胸の奥に深く突き刺さった。
——私の知らない暁臣様が、まだ、いっぱいいる。
反論しようとした唇は、逃がさないと言わんばかりに彼に塞がれ、また息が奪われる。
熱が上がる。
胸の奥が、きゅっと縮む。
暁臣様とこうして唇を重ねるのは、これで二度目のこと。
身体の内側から熱が沸き上がり、鼓動は痛いほどに速度を上げていく。
「はぁ……はぁ……っ」
「すみれ……。受け入れ過ぎだ。……このままでは、止まらなくなる……」
ようやく唇が離れると、肩で激しく息をしながら、くったりと彼の胸に寄りかかってしまう。
だって、拒否することなんてできるはずがない。
『慣れる』なんて、本当にできるのだろうか。
この胸の痛みは、毎回、初めてみたいに弾ける。
——受け入れ過ぎ。
その言葉の裏に、ふと、鋭い棘のような疑問が走る。
暁臣様は、他の方とも、こういったことをされてきたの……?
かつての恋人や、彼が知る洗練された女性たちと、今の私を比べているのではないか。
そんな問い、とてもじゃないけれど怖くて聞けるはずもなかった。
さっきまでの鼓動の激しさとは別の、冷たく鋭い痛みが、胸の奥に深く突き刺さった。
——私の知らない暁臣様が、まだ、いっぱいいる。



