「新年、謹んで寿ぎを申し上げます」
暁臣様の深々とした一礼に合わせ、私も丁寧に頭を下げる。
不思議なことに、思ったほど不躾な視線は感じない。
今日の主役は私ではない。あの方をお祝いする場なのだから。
そう自分に言い聞かせ、ほんの少しだけ呼吸を取り戻した。
けれど——頭を上げ、正面を見据えた時。
ほんの一瞬、玉座の近くに立つお方と目が合った気がした。
けれど、その視線は、私の困惑を見透かしたかのように、すぐにふいと逸らされる。
ここに立たれていると言うことは、きっと雲の上の方に違いない。
やはり、この『無華』の瞳が珍しくて、奇異に映ったのだろうか……。
喉の奥が、ひりりと痛む。
退場の合図を受け、振り向く暁臣様に従ってその場を下がる。
背を向け、静かに歩み始めたその瞬間。
またしても背中に、誰かの強い視線がこびりつくような予感がした。
ぞくりと背筋に寒気が走り、私は思わず袖の中で指を握り締めた。
暁臣様の深々とした一礼に合わせ、私も丁寧に頭を下げる。
不思議なことに、思ったほど不躾な視線は感じない。
今日の主役は私ではない。あの方をお祝いする場なのだから。
そう自分に言い聞かせ、ほんの少しだけ呼吸を取り戻した。
けれど——頭を上げ、正面を見据えた時。
ほんの一瞬、玉座の近くに立つお方と目が合った気がした。
けれど、その視線は、私の困惑を見透かしたかのように、すぐにふいと逸らされる。
ここに立たれていると言うことは、きっと雲の上の方に違いない。
やはり、この『無華』の瞳が珍しくて、奇異に映ったのだろうか……。
喉の奥が、ひりりと痛む。
退場の合図を受け、振り向く暁臣様に従ってその場を下がる。
背を向け、静かに歩み始めたその瞬間。
またしても背中に、誰かの強い視線がこびりつくような予感がした。
ぞくりと背筋に寒気が走り、私は思わず袖の中で指を握り締めた。



