独りぼっちの妖狐の娘は、一匹狼の龍神と結ばれる

(ゆき)さま。……料理を作りましょう!」
「え……?」
 突然、花咲(はなさ)さんにそう言われた。
「今日は、少し違うことをしてみましょう!」
「は、はい……」
「台所を使う許可は貰っているので、早速行きましょう!」
 今日は、妖術の訓練はしないみたいだ。
「……(ゆき)さま。(ひじり)さまに、恋してますよね?」
「え⁉︎」
「分かりますよー、それくらい。だって、(ゆき)さまの(ひじり)さまを見る目、この前と全然違いますから」
 まさか、バレていたなんて……。
「私、(ひじり)さまも(ゆき)さまのこと、好きだと思いますけど」
 ……そんな訳ない。
 あの人は、妖術が使えない私には興味がない。
 私のことなんて、好きでもなんでもない。
「じゃあ、将来、(ひじり)さまに料理を作れるようになる為に、頑張りましょう!」