運命の歯車が狂った。

「大学だねー」
「だねー」
 大学の前で立ち止まり、そんなことを話す。
 代わり映えしない毎日。
 でも、私たちは、少しずつ成長していた。
「……でも、今までと全然変わらないよねー」
「そうだねー……」
 同じ道を通って学校に行き、何年も一緒に過ごしてきた人と過ごす。
 それが、苦しい時も、楽な時もある。
 変わらない日々。
 それを、どう受け止めるかは、その人次第。
 それが羨ましいと思う人も、つまらないと思う人もいるんだろう。
「……まあ、楽しもうよ。大学生活」
「そうだね……」
 楽しめるのだろうか。
 なんの代わり映えもない日常を。
「さ、行こ、杏子(あんず)」