猫先輩と俺


「ちゃんと心配してくれてます?」
「してるよ。さっき聞いたじゃん、大丈夫?って」
「そう、ですけど……」

なんか軽いって言うかさ。

「見せて」
「わっ」

急に御影先輩に手首を握られ、半強制的に俺の左腕を見せることになる。


「痛そ」
「見かけによらずめっちゃ痛いですよ、これ」
「3回も当ててたもんね」

う。それはディスってるんですか?先輩。


「……」

ん?

先輩の手が俺の腕の上でゆっくりと動く。
不思議に思ってそれを目で追うと、腫れているところに指先が近付いてドッと心臓が跳ねた。

近い。
近い近いっ……!

それ以上は絶対に痛い!

少しでも痛みに耐えられるようにグッと歯を食いしばる。

そしたら、ふっと御影先輩が笑ったんだ。

「すごい顔」

か、揶揄われた……!!