猫先輩と俺


俺、御影先輩がわかんねーよ。

俺にかまってくる理由も。この感情も。


ただ……御影先輩の

─── 1番でありたい。


起こすのも、

帰るのも、

笑いかけるのも、

俺といたら楽しいって、思ってほしい。



.

御影先輩は変わらない。
気まぐれなのか、いつも通り俺を誘ってくる。

「藤原、帰ろ」

当たり前のように。

一緒に帰るのは駅まで。


「今日元気なかったね」
「え?」

御影先輩の一言で心臓がドッと跳ねた。
それと同時に嬉しくもなった。

だって、俺を見てたってことだろ……?

何それ。ほんとズルい。


「御影先輩のことわかんないです」

ぽつりと独り言のように呟く。

「そう?」
「急にかまってくるし」
「うん」
「そうかと思えば急にどこか行くし」
「俺どっか行ってた?」