猫先輩と俺


「はい。もう一回やってみて」

教えてもらった通りの動きをする朝倉。
確かに、今は右がちゃんと引けてる。
拳一個分くらいは空いてる。

そう考えていると、パンッと的に当たる音が聞こえた。


「おぉ、さすが御影先輩」

先に反応したのは朝倉の前で練習していた青木だった。

「当たった!やったぁ!」

喜ぶ朝倉に、フッと御影先輩が笑う。

「おめでと」
「御影先輩のおかげです!」
「重さを変えたときは気を付けてね。当てようと思ってると形が崩れて変な癖がつくから」
「はいっ、ありがとうございます!」
「まぁ朝倉さんは綺麗な形してるからほとんど教えることなかったんだけどね」
「本当ですか!?先輩に褒められるとめっちゃ嬉しいです」

満面の笑みで朝倉が喜ぶと、御影先輩がまた笑いだす。

……笑いすぎじゃね?

なんか面白くない。