猫先輩と俺


「全然ダメじゃん。よく勝負しようって言ったな」
「スランプかも。最近当たりが悪くなったんだよね」
「重さ変えてみたら?」
「この前変えた」
「あっそう」
「ちょっと形見てくれない?」
「見るだけでも良いなら」
「何それ」
「俺もそんな詳しくないし」
「そー言うこと。良いよ気付いたら教えて」
「おけー」

今度は弓を持たずに射場に入った俺は、みんなの邪魔にならない位置で朝倉の形を見る。

てか全然わかんねー。
胴造りから見てるけど、とくに気になるところはない。

だけど、朝倉の矢は的に当たらない。
斜面に向かって滑るように安土(あづち)に刺さる。


「どう?」
「わかんね」
「はぁーダメかー」
「てか他の人に見てもらえよ」
「うん、そうする」


結局今日1日の朝倉の命中率はとてつもなく悪かった。



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次の日の放課後。
今日は御影先輩来てる。そんな当たり前のことが嬉しく思う。