猫先輩と俺


「聞いた?今日電車組休みだって」

月曜日の朝。
びしょ濡れになった俺の頭を拭いている時だった。
青木からその言葉を聞いたのは。

「何で?」
「雨で電車止まってるらしいよ」
「まじで?羨ましすぎ」
「今頃渡邉はゲームでもしてるのかなー。いいな」
「案外寝てるんじゃね?」
「メッセージ入れまくってやろ」
「はは、俺はスタンプ送りまくろ」

俺と青木が一斉にメッセージを送りまくるから、渡邉から怒りのスタンプが連打された。


そういえば御影先輩も電車って言ってたよな?
ってことは今日休み?



.

案の定、部活の時間になったのに御影先輩の姿がなかった。

やっぱ休みかぁ。
もう雨止んでるのに。

御影先輩今何してんのかな。


「御影先輩がいないから寂しいね」

射場から出てきた朝倉が、ニヤニヤと笑いながら俺のところに来る。