猫先輩と俺


「藤原は?」
「え?」
「付けないの?」
「あ、つ、付けます」


慌ててキーホルダーを付ける俺。
動揺してしまったせいで手が震える。

お揃いになるってこと、御影先輩わかってんのかな……?

いや、俺が気にしすぎか?
これが普通?

だって御影先輩いつもと変わらないもんな。


「そろそろ帰ろうか」
「そうですね」

だから俺もそこには触れないことにした。



.

駅まで歩いて、改札口のところで立ち止まる。

「いつのに乗るんですか?」
「15分に来るやつ」
「じゃあ待ってます。今日のお礼。話し相手になります」
「ほんと?さんきゅ」

目を細め、優しく笑う御影先輩の顔を思わず見てしまう。
フッと笑う軽い感じなのに。