猫先輩と俺


「もう。取るから見ててくださいね」

そう言って俺は100円入れる。
つぶらな瞳がこっちを見ているシマエナガ。
しかも2匹!!
まじ可愛すぎ。取りたい。

アームを下ろすと、重たいのかシマエナガが少し浮くだけだった。

「……これどこ狙ったらいいんですか?」
「厚紙とか?鳥だとバランス取れないんじゃねーの?」
「なるほど」

言われた通り厚紙を狙うと、シマエナガが浮いた。
でもあと少しってところで落ちた。

「うわ、惜しい」
「頑張れー」
「あ、ズレた。もう1回」

あれから何回やっただろうか。
もう両替しないと100円玉が無い。

あと少しなのに。


「お金無くなった?」

クスクスと笑う御影先輩を見て、恥ずかしくなる。

俺そんなにわかりやすかった……?
何も言ってないのに。