猫先輩と俺


それを見て、思わず足を止めた俺は、少し前を歩く御影先輩の名前を叫んだ。


「御影先輩!!!」
「何?」
「ゲーセン寄りましょ!」
「何か欲しいのあった?」
「はいっ!!」

俺の返事に小さく笑い始めた御影先輩。

「何が欲しいか当ててみようか?」
「え、わかるんですか?」

「んー?」と、軽い返事をしながらゲーセンの中に入っていく御影先輩の後を追う。

「これ」

そう言って指を差したのは、まさしく俺が見ていたシマエナガのキーホルダー。
ミニクレだから絶対視界に入らないと思ったのに。

「天才……さすがです!」
「ふは、ほんと好きだね。その鳥」
「“鳥”じゃなくていい加減名前で呼んでくださいよ」
「藤原」
「だーかーらー!違いますって!!」

もうここまできたらわざとしか思えん。