その中で御影先輩は俺に向かって手招きしている。
「この矢可愛くない?」
「俺足袋欲しいんだけど」
そんな声が聞こえて、昨日村センが言っていたのを思い出す。
あ、確か備品を注文するって言ってたな。
それで何人か集まってんのか。
なんて考えながら、早足で他の先輩も一緒にいる御影先輩のもとに行く。
「何ですか?」
「藤原はもう見た?」
先輩達の間をチラリと確認すれば、分厚いカタログが開かれていた。
「まだです」
「頼まないの?」
「いや、頼みますけど……」
流石に1年は見るの最後じゃん?
まだ内容確認できてないから話変えよ。
「御影先輩は何頼んだんですか?」
「下がけ。もうボロボロだから」
御影先輩は「ほら」と言いながら、指先に穴が空いた下がけを見せてくれた。


