猫先輩と俺


「先輩に気に入られたらいろいろ楽じゃん?横繋がりで人脈増えるし、何より後ろ盾が強い」
「つまり?」
「渡邉より優位な立ち位置にいられる」
「は?何でそこで俺の名前が出るんだよ」
「例えば!例えばの話じゃん!1年の立ち位置って話だよ」

両手を上げて、無実だと主張する青木。

「何だそれ。アホらし」

俺達のやり取りに、朝倉があははと声を出して笑う。


「御影先輩も藤原のそこが気に入ってるのかもね」
「そこ?」
「計算しないとこ」

褒められてるのか、バカにされてるのか。

「またの名を素直とも言う」

絶対後者だな。これは。



.

「藤原〜」

弓道着に着替え、更衣室から出ると早々に御影先輩に呼ばれた。

「?」

チラリと周りを見れば3グループくらいに分かれて、何かを見ているようだ。

今日何かあったか?